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業務システムのSaaS化が進むことでSIerが本当に危機なの!って話

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今回はSIerでコンサルティング業務を実施する筆者が、

実際の現場で痛感するクラウド化によりSIerに迫る脅威を赤裸々に語りたいと思います(愚痴をいうだけw)

 

 

お客様の業務システムのクラウド化が本格的に進んでいる

日々、お客様の業務環境に良さげなICT環境を提案するという業務に従事する中で、

最近お客様の変化として感じるものとして、積極的なクラウド利用戦略を掲げるようになってきたよ!というのがあります。

 

従来は、クラウドという意味のわからない基盤に会社の重要な情報資産を置くことに対して、セキュリティ上の不安があり、クラウドを利用するお客様は少数でした。

 

しかし、徐々に「クラウドはセキュリティがよろしくない」という考えが消え、むしろ自社でデータセンターを構えて、システムを構築するよりも「セキュリティが強固だ!」という理解が近年普及してきました。

 

(実際、物理的なセキュリティ面ではクラウドの方が優っているので、正しい理解だと思います)

 

2017年度の「企業IT動向調査」にて大企業の約半数がパブリッククラウドを利用しているという結果が出ていることからもわかる通り、どんどんクラウド化が進んでいます。

 

 パブリッククラウドの導入(「既存システムのIaaS、PaaSへの移設」「新規システムのIaaS、PaaSへの展開」)では、1兆円以上の企業で「実施済み」または「部分的な実施/現在取組み中」と答えた割合が50%を超えている

itpro.nikkeibp.co.jp

 

筆者が相対するお客様も、

クラウドを使うの当たり前でしょ

マルチクラウド化するよぉ

と仰るお客様が増えてきました。

 

 

特にSaaS利用が進んでいる印象

特にSaaSは便利なものがあればすぐ使うという声が増えているのが現場での実感で、

 

働き方改革の影響で、いつでもどこでも使えるOffice 365やG SuiteなどSaaSアプリを利用するお客様が増えています。

 

 

お客様にとってSaaS化することの意味

従来は1からサーバを調達して、システムを構築していたところが、

今ではSaaSを利用するようになってきました。

 

なぜそのようなSaaS化をお客様が推進されるのかというと、

よく言われることですが以下がメインのかなと。

ビジネスの変化に合わせたシステム調達

ビジネスの変化が激化し、その時々に必要なシステム要件が変わっていきます

また、場面場面で必要なシステムをすぐ欲しいという

 

・今必要なものを今すぐ欲しい

・必要じゃなくなったら捨てる

・そして、その時に必要なシステムをまた新たに使いたい

 

といったビジネスの変化に合わせて柔軟なシステム調達をしたいといった姿勢をお客様が持つようになり、そのような要望を実現するものとしてSaaSの利用というものがあるということです。

 

最先端のテクノロジーを利用してさらに効率的な働き方を実現

働き方改革ブームの昨今、より便利なものを使って業務効率を高めていきたいという風潮が高まっています。

 

最近のSaaSアプリはAIなどが搭載されより業務効率を向上する機能が備わっています。

そのため、働き方改革をしたいお客様がSaaSを利用するといった事例が増えています。

 

SIerにとってのSaaS化することの意味

このようにSaaS化を推進し、その利益を享受するお客様が増える一方で、

SIerに迫っている脅威とはどのようなものがあるのでしょうか。

他社との差別化が難しくなってきた

お客様への提案業務に従事する中で一番辛いことは何かというと、

他社と差別化できなくて困っちゃう(^ω^)

ということです。

 

従来だと、システムの提案をするにも、例えばExchangeシステムを自社の強みであるサーバに乗せて構築したり、MPLSなどの回線やデータセンターとセットで提供するといった、SIerが介在する範囲があり、自社の価値を組み合わせた提案をすることができ、十分な他社と差別化を図ることができました。

 

しかし、SaaSアプリを提案するとなると、どの会社が提案してもだいたい同じ結果になります。

 

Office 365やG Suiteなどほぼボタン一つで使えるSaaSアプリには、あまりSIerの介在する範囲がないため、自社の価値を組み合わせずらく、結果的に差別化を図りづらいのです。

 

あるとしても導入時のコンサルティングや運用サポートぐらいといったところ。

 

差別化ができないことにより価格勝負の世界へ

 

なかなか差別化できる要素が少ないため、競合のベンダーはほぼ同様の構成・内容で提案していきます。

 

結局、お客様は「どこから導入してもだいたい同じなら安い方を選ぼう」となることを予想し、各社は値段で他社よりも勝ろうとする、価格勝負の世界になるのです。

 

SaaSになり、自社のサービスを組み合わせることが少なくなり取り分が減ったのに加え、さらに価格勝負になり、利益の低下が著しくなります。

 

これがSIer現場で叫ばれるお客様のSaaS化による危機だと思っています(筆者だけ?)

 

最後に

SaaS化が進み、このような差別化できないといった危機がSIer各社に迫っていると感じます。

一方で、ボタン一つで使えてしまうSaaSと比べて、IaaSやPaaSについては比較的SIerの介在する範囲があり、差別化はまだできる余地があるという印象です。

 

いずれにしろ、このようなクラウド化が進む昨今において、改めてSIerの存在意味を考え直す必要があると日々感じます。皆様はいかがでしょうか。