
自律神経を構成する「副交感神経」とは
この記事をクリックいただいた方は副交感神経が何たるかはすでにご存知かと思いますが、念のためご紹介します。
副交感神経とは、三省堂大辞林によると、
交感神経とともに自律神経系を構成する神経。多くは交感神経と拮抗(きつこう)的にはたらく。興奮すると末端からアセチルコリンを分泌して心臓のはたらきの抑制,消化器のはたらきの促進などの作用をする
なんのこっちゃわかりませんね。
我々の体には、「自律神経」と呼ばれる体をコントロールする神経が備わっています。
この自律神経は、二つの神経で構成されており、
一つは、「交感神経」と呼ばれる神経、
もう一つは、「副交感神経」と呼ばれる神経です。
この二つの神経は交代で活動し、どの神経が活動しているかで心と体の調子が変わってきます。
交感神経は、昼間に活発に動いている時に活動する神経です。
血圧を上げ、瞳孔を開き、心身を興奮状態にします。
一方で、副交感神経は主に夜に活動する神経で、血圧や心拍数は下がり、心身を休めた状態にします。
交感神経は心身を興奮状態にし、日々の活動を対処できる戦闘モードにしてくれますが、副交感神経は、心身をリラックスさせ、日々の活動で疲れた体を回復させます。
副交感神経が優位な状態で眠ると、体の疲労を効果的にとることができると言われています。
つまり、副交感神経は、心身を休ませるための神経だと思ってください。
「副交感神経」が働かないとどうなるの?
通常はこの交感神経と副交感神経が交互に働きますが、
悩みなどでストレスがかかる時は交感神経が優位となり、副交感神経が活動しなくなります。
特にストレス社会を生きる現代人は、気がつくとこの交感神経が優位の状態が長く、続き副交感神経が働かなくなります。
交感神経が長期的に優位になるというような、自律神経のバランスが崩れた状態になると、
・吐き気
・全身のだるさ
・頭痛
・肩こり
・手足のしびれ
・動悸
・めまい
・不眠
などなど体の調子を崩してしまいます。
いわゆる、「自律神経失調症」という病気で、ストレスの多い昨今の現代病です。
副交感神経が働かなくなり、体の休息が十分にできなくなるのに加えて、
上記のような体に害を及ぼすようになってしまうのです。
それでは、このような自律神経のバランスを崩すことを避け、
副交感神経を活発化するにはどうすれば良いのでしょうか。
すぐできる!副交感神経活性化の5つのコツ
深呼吸をする
ゆっくり息を吸い、ゆっくり息を吐くという深呼吸は、副交感神経を活性化してリラックスをするのには良いと言われています。
交感神経が活発な人は息が浅いと言われています。心臓がばくばくして体が休めない状態になっています。
生活をしていて、ふと息が浅いと感じたら、深呼吸をして副交感神経を叩き起こしましょう。
アロマをたいて良い香りを楽しむ
素敵な香りを嗅ぐと副交感神経が活性化するといわれています。
特に、ラベンダーの香りが他の香りと比較しより効果的に副交感神経を刺激すると言われています。
眠る前にアロマをたきながら、良い香りに包まれて眠ることをオススメします。
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音楽を聞く
最近の研究結果では、音楽を聞くことで心身をリラックスさせ副交感神経を優位にするという調査がされています。
特に低音ではなく、高音の音楽が副交感神経にはより効果的です。
お風呂に入ってゆっくりする
体を温めると副交感神経を活性化することができると言われています。
38℃から40℃の温度の風呂にゆっくり浸かることで、副交感神経を高めてリラックスすることができます。
笑顔を作る
最後に、笑うことも副交感神経活性化に効果があると言われています。
笑顔を作ると、自動的に副交感神経が優位に働きます。
お笑い番組を見て笑ったり、わざと口角を上げて笑顔を作るなど、
日々笑顔を心がけて作ることで副交感神経を優位にして行きましょう。
副交感神経を活性化しストレスに打ち勝とう!
毎日ストレスでくたくたな日々を過ごされている方が多いのではと思います。
そのようなストレスを蓄積し暮らしていると、交感神経が働きすぎ、最後には自律神経失調症やうつ病になってしまいます。
そうならないためにも、副交感神経を働かせ、心身を休ませ、蓄えたストレスをリリースしていきましょう。