勉強を続けたいと思っていてもなかなか続かないことありますよね。
私も三日坊主になってしまいがちで、うまく習慣化できるようにしたいなと思っていたところ、本屋で「自分を変える習慣力 (Business Life 1)」という本に出会いました。
結論としては、実際に習慣化に成功するなど実践的なコツを学ぶことができ、個人的には良書だったため、その具体的な内容について紹介したいと思います。
書評「自分を変える習慣力」三浦将著
自分を変える習慣力 (Business Life 1) | ||||
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著者
著者は、数々のアスリートや医療従事者、経営者のメンタルコーチを務める三浦将氏。
三浦将(みうら・しょうま)
株式会社チームダイナミクス 代表取締役
人材開発コンサルタント・エグゼクティブコーチ。大学卒業後、大手広告代理店に入社。外資系企業に転身後、リーバイス、ギャップ、バートンなど、世界トップブランドのブランディング業務・ ウェブセールス業務の日本総責任者を務める。
2005年より講師のキャリアを スタートさせる。
その後、メンタルコーチとしてのキャリアも加わり、元冬季五輪日本代表アスリート、ベンチャー経営者、医療関係者などをはじめとする多くの方に、クライアントが「最も輝く瞬間を実 現化する」コーチングを実施中。
英国立シェフィールド大学大学院終了(理学・経営学修士)。
「自分を変える習慣力」では、彼の業務経験や科学的な根拠を元に習慣付けの方法を解説しています。
本の中身を一部紹介
潜在意識の特性に基づいた習慣化の方法とは
筆者は、習慣化に失敗してしまう原因は、潜在意識にあるといいます。
我々の行動は全て潜在意識に影響されており、意識下でどのように感じ考えているかで行動が左右されます。
そのような脳の潜在意識は、安心安全を好み、常に同じであろうとします。人は変化を恐れる生き物だとよく言われることからも理解できるかと思います。
例えば、行動を変えて、異なる行動をしようと習慣化にチャレンジする時、人の潜在意識はそのような行動の変化に対して拒絶反応を起こし、脳に負の感情を送ってしまうのです。
習慣化による変化の幅が大きいほど、拒絶反応を起こしてしまい、おのずと習慣づけたい行動を取りたくなくなってしまいます。
では、どのようにすれば習慣化に成功することができるのでしょうか。
筆者は上記のような体の仕組みに基づいた習慣化の方法をいくつか提唱しています。
- 現状維持を好む潜在意識の特性に基づき、徐々に行動を変化させていく
- いきなり大幅に変えるのではなく、少しずつ変化をさせる。
- 新たな習慣に快の感情を結びつけるようにする
などなどを実践することで習慣化をうまくコントロールできるようになるというのです。
習慣化のメリットとは
新たな行動を習慣付けていくことで様々なメリットを享受できると解説しています。
例えば、以下のようなメリットです。
- 一つの習慣がきっかけに連鎖的に他の良い習慣も始まる
- 新しい事に挑戦することで、脳の神経組織が再構成され、能力が高まる
習慣化によって異なるライフスタイルに舵をきれるようになると毎日が楽しくなりそうですよね。
本書では、潜在意識を焦点に当てて習慣を変えていく方法を解説し、それぞれが科学的根拠に基づいた主張であるため、納得感がありました。
「自分を変える習慣力」はこんな人におすすめ
以上がこの本の内容になりますが、本書は特に以下のような人に読むことをおすすめできる本かと思います。
- 幅広くかつ簡易に読みたい人
- 同様の内容はすでに知っているが、改めて頭を整理したい人
- 科学的な根拠をベースに書いた自己啓発書しか信じたくない人
これらの人にはおすすめできる一冊になっています。
一方で、すでにある程度知っていて特定の分野(脳科学や心理学)を深く掘り下げて学びたいという人にはオススメできない一冊かなと思います。
最後に
潜在意識に対してアプローチするという切り口は、納得ができると同時にとても斬新で面白かったです。
この本を読んだきっかけで、自分は新たに早起きという習慣を身につけることができました。
行動も変わりましたが、同時に毎日の生活への姿勢も徐々に変わっているように感じます。
人生とまでは言い過ぎかもしれませんが、日々の過ごし方を変えるきっかけとなる一冊です。
自分を変える習慣力 (Business Life 1) | ||||
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