「悩んで作業が前に進まない…」「効率的に進められなくて毎日残業..」
と、仕事をうまく進めることができず悩んでいるサラリーマンの方々は、多くいらっしゃるのではないでしょうか。
テキパキと仕事をこなせるようになりたいなと思っていたところ、『外資系コンサルの知的生産術 プロだけが知る「99の心得」』という新書を発見しました。
結論からいうとコンサルタントが培った仕事捗るノウハウが詰まった本で明日からの仕事に活かせる実践的な本でした。
そこで今回は、『外資系コンサルの知的生産術 プロだけが知る「99の心得」』で個人的に印象に残った内容を要約してご紹介したいと思います。
山口周著「外資系コンサルの知的生産術」の要約
知的生産は「行動の技術」
素晴らしい企画を生み出す際に、圧倒的な「思考力」が重要だ、と思いがちです。ロジカル・クリエィティブに物事を考える力がなければならないと。
しかし、知的生産は、そのような『思考の技術』に依存するものではなく、『行動の技術』が重要であると著者は指摘します。
知的生産性というのは「思考の技術」そのものよりも、「情報をどう集めるか」とか「集めた情報をどう処理するか」といった「行動の技術」、いわゆる「心得」によってここそ大きく左右されます
具体的にどういうことかというと、
知的生産には、目的に照らして情報を集め、集めた情報を分けたり組み合わせたりして示唆や洞察を導き出し、それをアウトプットとしてビジュアルやレポート文書にまとめるという一連の作業プロセスがあります。
つまり、一連の作業手順を決め、それに沿って行動していくことで良い知的生産物を作ることができると言うのです。
『何か商品企画して 』と無茶振りされた時に「うーん…」と悩んで数時間経ってしまうということがみなさんもあるのではないでしょうか。
このような知的生産を行う際には、
- どこまでのアウトプットを作らないといけないのか
- 作るためにはどのようなデータが必要なのか
- そのデータはどのように収集するのか etc…
といった、目標を定めて、そこに向かうまでの一連の作業プロセスを組み上げて、着実に「行動」することで、アウトプットを生み出すことができるのです。
ぜひ悩んで仕事が前に進まないという人は作業に分解して考えると進めやすくなりますのでぜひ活用してみてください。
知的生産のトラブルは期待値と成果物のギャップ
知的生産においては、目標を定めて、そこへ辿りつくまでの作業を決めて、どんどん進めていくことが重要なのですが、
その目標とする成果物を作っていく上でまず第一に気をつけるべきことは「期待値と成果物のギャップ」です。
作成する資料を提出する先のお客さんや社内の上司と、成果物のイメージがあっていなければ、
プロジェクトの最後に受け入れを拒否され、再度作業を一からやり直す羽目になってしまいます。
つまり、期待値と成果物のギャップによりトラブルとなってしまうわけです。
このようなトラブルを避けるために、まずお客さんの成果物の期待値を確認した上で、作業プロセスを決めて、進めていく必要があるのです。
つまり、最終的に提出する成果物と期待値にギャップがない状態を目指すということです。
具体的には、 品質・コスト・納期の3点を軸にギャップがない状態で進める必要があるといいます。
顧客側はいつまでに、どれくらいの品質の知的生産物が、どの程度のコストで出てくると期待しているのか、その期待値と現実とのあいだにあるギャップをどう擦り合わせていくのか、という問題
『とりあえず、やってみるか』といった形で進めるのではなく、
ぜひあらかじめ期待値を擦り合わせた上でプロジェクトを進めてみてください。
インプット・プロセッシング・アウトプット
このように、成果物のゴールを定めて、それに向かって作業を進めていくことが知的生産において重要です。
著者は、この知的生産における作業のステップを、インプット、プロセッシング、アウトプットの3つに分解しています。
つまり、 どう情報を集めていくか(インプット)、集めた情報をどう分析するか(プロセッシング)、分析した内容をどう表現するか(アウトプット)です。
本書では、各作業のステップにおいて重要なノウハウが解説しており、どれも目から鱗なのですが、全て書き始めると数記事分になってしまいますので、
詳しくはぜひ本書『外資系コンサルの知的生産術 プロだけが知る「99の心得」』を手に取ってみてください。
感想:『外資系コンサルの知的生産術』は仕事捗るコツの宝庫だった
ということで改めて本書の感想を述べると、「外資系コンサルの知的生産術」は仕事捗るコツの宝庫だった、という感想に尽きるかと思います。
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また、そもそもKindle Unlimitedっって何という方はこちらをお読み下さい。